肩書きの無い名刺のイロイロな!深い?事情???


ほとんどの名刺には、肩書きが印刷されています。でも、肩書きの無い名刺も、けっこう見かけます。どんな方が肩書きのない名刺を持っているのでしょうか?


定年退職された方や、専業主婦の方、学生の方などは、肩書きの無い名刺をお持ちの方も多いと思います。中には肩書きの代わりに、趣味や特技、資格などを記載される方もいらっしゃいます。


特にお勤めのときにけっこう有名な企業のけっこう上のポストだった方が、定年などで名刺に記載する肩書きがなくなると寂しくなってしまう場合も多いと聞きます。一方で、肩書きの無い名刺になって、相手の反応が変わったときに、その相手の本質が見えるのかも知れません。相手の本音を見極めるために、肩書きの無い名刺を出すという手もあるかも知れません。


また、肩書き(仕事)と関係なく、趣味などの関係でお会いするときに、肩書きなしの名刺のほうが、好都合という場合も多いと思います。自分を肩書き(仕事)ではなく、私を一人の人間として見て欲しい!という場合もけっこう多いものです。


仕事をしているものの、名刺をあまり持っていない方も案外多いのです。先生やお医者さんの中には、名刺そのものが好きでない方も多いように思います。名刺交換のたびに「あぁ・・・先生ですか?」といわれるのが、嫌いだという方が案外多いように思います。そんな方は、名刺を持つ場合も、肩書きの無いシンプルな名刺をお持ちの場合が多いように思います。


フリーランスの方で、肩書きを記載しない方も多いと思います。たとえば、フリーランスで、コピーライター専業の方は、肩書きにコピーライターと記載すればいいのですから簡単です。でも、中にはこんな方もいらっしゃいます。フリーや自営、自由業の各方面に才能豊かな方で、とても広範囲の仕事をされている場合も少なくありません。


たとえば、コピーライター&取材&編集の相互に関連した仕事であれば、名刺交換時の話題でもソコソコ話がスムーズなのですが、あるときは、コピーライターで、あるときはダンス教室の講師、そしてあるときが、通訳案内士・・・だったりすると、打ち合わせの30分しかないのに、相互に関連の低い広範囲な仕事の説明で15分を費やしたりする危険があります。そんな場合は3種類の名刺を持てばいいのでしょうが、むしろ、肩書き無しで、名刺交換の相手ごとに、通訳案内士の○○です!の自己紹介が良いのかも知れません。


さらに、肩書きが無いほうが仕事上、都合が良い場合の方もいらっしゃると思います。たとえば、5人の会社で、代表取締役、専務、常務、取締役営業部長が二人という会社も珍しくありません。確かに組織上は全員が役員なので名刺の肩書きは間違いではないのですが、実際の仕事の打ち合わせや営業で、全員が役員の名刺というのも、場合によっては、仕事がしにくいこともあるかも知れません。そんなときは、仕事用に肩書きの無い名刺を作るということも、一つの方法です。


肩書き一つをとってみてもいろんな人生があります。さてあなたは名刺に肩書きを入れるでしょうか? それともペン字風のお名前のみ??


名刺用紙→カラー用紙:ウグイス
名刺サンプル→肩書きの無い名刺:ka-203